出発点は教えてもらうから。「困っています」を解決するエバンジェリストを目指して。

 

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AKKODiSコンサルティング(以下、AKKODiS)には300以上の研修プログラムがあります。社内研修が充実していることが入社の決め手になったテックコンサルタント※も少なくありません。研修講師は現役のテックコンサルタントが務めているケースも多く、社内の技術向上の一役を担っています。今回は新卒研修時から講師のサポートをし、クライアント先での業務と社内講師の二刀流で活躍するテックコンサルタントに話を聞きました。

※テックコンサルタント:AKKODiSではエンジニアの呼称をテックコンサルタントとしています。

未経験からテックコンサルタントを目指したインターンシップ先での出会い。

私は2018年に新卒としてAKKODiS(当時の社名はVSN)にテックコンサルタントとして入社しました。就職活動をしていた当時、私は物理を学んでいたこともありエンジニア職ではなく研究開発職を希望していましたが、インターンシップ先での出会いと経験がきっかけでAKKODiSでテックコンサルタントを目指すことを決めました。

私はインターンシップ先で、トラブルシューティングやC#を使ったプログラミングを1年間経験しました。プログラミングは未経験だったため、先輩エンジニアから課題をもらい、画面と向き合いながらゼロから学ぶ日々を送っていました。ある日、資料を何度見直しても、コードを描き直してもエラーが解消されないことがありました。困り果てて頭を抱えていると、先輩エンジニアが「ここを直せば動くよ」と、キーボードをカチャカチャと打ち、あっという間にトラブルを解決してくれたのです。
その姿がとてもカッコよく、「私もエンジニアになりたい」と思うようになりました。それまではパソコンもめったに触らなかった自分がエンジニアを目指すなんて信じられないですが、先輩エンジニアとの出会いやプログラミング体験が私に新しいキャリアの道を与えてくれました。

さらに、四苦八苦しながらもC#を学んだことでその後必要となるほかの言語もスムーズに覚えることができ、AKKODiSでもたくさんのチャンスに恵まれました。その一つが、新卒研修での講師経験です。

「教わる」から「教える」立場に。キャリアの幅が広がった講師経験。

新卒研修で初めて講師を務めた時。

私は、インターンシップ先で得た知識もあり、新卒の技術研修はほかの同期たちよりも理解があったので、課題が早く終わった時は、同じグループのメンバーをサポートし、時には研修会場にあるホワイドボードを使って解説もしていました。何人か集まると、そのまま自主的な勉強会になることも頻繁にあり、気が付くと多くの同期メンバーに研修内容を教えていました。
研修が進み、課題の難易度も上がってくると質問に来る同期メンバーや勉強会の参加者はどんどん増えていきました。すると、「研修内容を同期に教えている新卒がいるぞ」と、研修講師を務めていたテクニカルアドバイザー(以下、TA)※の目に留まり、「一章節分だけ講師をやってみる?」と講師代行の話をもらいました。
私は学生時代に塾講師をしていたこともあり、人に教えることは好きでしたが、それ以上に「教えることで自分の理解もさらに深めていくことができる」と考え、講師代行を引き受けることにしました。初めて担当した講座は、Windowsサーバーの基礎研修でした。緊張もありましたが、事後アンケートでは参加者からも良い評価を得ることができ、別のTAからも「サポート役であればほかの技術研修でも実施できそう」とお墨付きをいただき、講師のサポートとしてテックコンサルタント向けの研修を行うようになっていきました。

当時、私がサポートをしていた研修は、クライアント先で業務を行っているテックコンサルタントの希望もあり、土曜日開催が中心でした。研修に参加するテックコンサルタントはみな技術習得に対する意欲が高く、毎回たくさんの参加者で研修会場が埋まっていました。
さらに、チームリーダーやPM、グループマネージャーたちは研修に参加するだけでなく、ほかのテックコンサルタントへ技術を共有しようと、積極的に勉強会を開催し、講師のサポート役にも手を挙げていました。テックコンサルタント同士の繋がりでTAのサポートを行っていましたが、研修も数多くリリースされ、より多くの講師が必要となったこともあり、勉強会や研修に興味があるテックコンサルタントたちが任意で集まり『TACs』というグループが立ち上がりました。

※テクニカルアドバイザー:AKKODiSでは社内講師として技術的なトレーニングの実施や人財育成に携わっているエンジニアの呼称をテクニカルアドバイザーとしています。

任意ではなく社内講師活動を制度化して、講師の価値を向上。

『TACs』はTAのサポートや企画立案の協力を目的とした任意のグループです。約135名のメンバーが在籍していて、私は立ち上げメンバーの一人として現在も事務局の運営も手伝っています。『TACs』には、研修講師やそのサポートに興味を持っている方や、研修プログラムのブラッシュアップに協力したいというテックコンサルタントが多く集まっていました。

当時、研修講師のサポートや勉強会は自己研鑽の一つと考えられていましたが、集まったテックコンサルタントたちがより有意義な活動を行えるように、TAのサポートや研修企画に参加することを社内複業※として認定される仕組み作りも進められ、私はこの制度の認定第一号として活動することになりました。講師活動が社内複業という形で制度化されたことにより、研修講師を担うことがキャリア形成の一つとして価値の向上にも繋がったと思います。

同時に、『TACs』を多くの社員に知ってもらい、グループを活性化することも運営としての大切な役目となりました。『TACs』に興味を持ち、教える技術者が増えればTAの業務負担も軽減され、開催数が増えることでテックコンサルタントも受講しやすい環境が整います。私は、他部署に協力をもらいながら、社内SNSでの発信や研修時のアナウンス、社内イベントでの案内、動画配信なども行い認知を広げていきました。テックコンサルタントの反応はよく、問い合わせや『TACs』の参加希望者も順調に増えていきました。
AKKODiSのテックコンサルタントの間では技術を磨いていくという文化が根付いているのだなと、改めて感じた瞬間でもありました。

※AKKODiSでは、副業制度の目的をさらに深め、かつ個々の意欲・意識の高まりに即すものにするため、「副業」から「複業」へ名称を変更しています。

最新技術を習得し続け、職種以外の経験を得られる『TACs』の存在

エンジニア職をやっていると、身に付けた知識や技術は常にアップデートされており、気が付いた頃には、既に使えなくなっていたということも日常的に起こります。そのため新しい知識や技術を素早くキャッチアップしながら情報をアップデートし続ける必要があります。『TACs』はエンジニアリングだけでなく、講師としてのスキルやコミュニケーション能力も身に付けられる場です。立ち上げ当初は技術的な研修が中心でしたが、一般ビジネススキル、レジリエンス、新卒・管理職研修など、技術以外の分野の研修も提供しています。最新の研修では、DX推進に伴うITリテラシー研修やPowerAutomateや生成AI研修などもあります。

講師をすることで、テックコンサルタントとして身に付ける技術だけでなく、ビジネスパーソンとしての学びの場にもなります。もちろん、レガシーの知識も必要ですが、日々更新される情報を自分だけで集めるのは限界があります。情報のアップデートはエンジニア職の課題でもあり、必要不可欠ではありますが、『TACs』という場を使って情報を収集し、分からないことを聞ける環境が社内でできたことは心強いことだと思っています。
AKKODiSの社内研修は300以上のプログラムがあり、技術職に就いている私たちにとってはとても役立つツールです。研修が充実していることが入社の決め手となったと話すテックコンサルタントも多く、AKKODiSの強みやアピールポイントとなっています。一部分ではありますが、その一役を担えることはキャリアを重ねていく上で私の励みとなっています。
特に、研修講師を務める立場として、若手や女性が積極的に教える側に立つことは珍しいですが、アンケートではそうした存在が皆さんの励みになるというお声もいただき、このような活動をしていて良かったと感じています。

なんでも聞ける環境と素直な気持ちが成長につながる

私が担当する研修では、10人から100人の受講生が参加しますが、全員がすべてを完全に理解できるわけではありません。中には研修についていけず、内容がわからないままうなずいてしまう人もいます。もし、受講生がわからないことを積極的に質問してくれるのであれば、私たちもサポートしやすくなります。しかし、質問されなければ、受講生が理解できているのかどうかさえ分かりません。
だからこそ、何か思うことがあれば溜め込まずに、先輩や講師に伝えることが大切だと思います。「何かにつまずいているな」、「理解できていないかもしれないな」を察することには限界もあります。思っていることを伝えてもらわないと、サポートする側もどう対応すべきか迷ってしまいますし、受講生も悩みを抱えたままになってしまいます。エンジニア職の仕事だけではありませんが、特にプログラミングはコードの基本を理解していないと進められないため、分からないことがあれば素直に質問することが重要です。社会人として当たり前と言われることですが、「この用語の意味は何ですか?」といった基本的な質問をすることに対して不安を感じる方はとても多いです。
けれど、受講生の方や経験の浅いテックコンサルタントには「分からないことがあれば、恐れずに質問してください」と声を大にして言いたいです。講師や先輩が忙しそうにしていても、質問しなければ自分自身の成長の機会を逃してしまいます。職場での成長は、積極的に質問することから始まると考えています。誰でも最初は分からない状態からスタートし、教わり、経験を重ねることでできることはどんどん増えていきます。

私自身も何も分からない状態から先輩に教わり、理解を深める機会をもらいながら、スキルアップしていけました。できることが増えるとさらに仕事も楽しくなり、今度は身に付けた技術をほかの人にも教えていけるようになると、職場にもよい循環が生まれると思っています。
私自身は、技術的にも優れたいちエンジニアでありながら、それを教えることができる人財になりたいと思っています。そして研修講師としても、さまざまな技術を伝えられるエバンジェリストを目指していきたいです。

PROFILE

上舘
Platform Business事業本部キーアカウント第3事業部
ソリューションサービス第1グループ第1チーム テックコンサルタント

学生時代のインターンシップ先で出会ったエンジニアに憧れ、自らもエンジニア職を目指し、大学卒業後、新卒で株式会社VSN(現 AKKODiSコンサルティング株式会社)のテックコンサルタントとして入社。入社後の新卒研修で同期のメンバーに講習内容を教えていた経験から講師に抜擢。現在は複業講師の第一号として社内外の技術研修やセミナーを開催し、一方で、クライアント先の業務も継続している。『TACs』の発起人でもあるエバンジェリストの活動と知見に感銘を受け、自身もエバンジェリストを目指して活動中。

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