国内営業からグローバルリードへ。
世界とつながりキャリアを創る私の未来図。

 

#グローバルリード #営業 #リーダー像 #インターナショナルフューチャーリーダー

当社はスイスに本部を置くAdecco Groupのグループ会社ならびに、世界30の国と地域でデジタルとエンジニアリングを融合させたソリューションを提供するAKKODiSの日本法人であり、クライアントの戦略策定から実行支援まで一気通貫で取り組むエンドツーエンドのコンサルティング企業です。今回は、世界各国のデリバリーセンターと連携してサービス開発を推進するグローバルサービスデベロップメントリードに話を聞きました。

あたりまえを言語化し「察する」よりも「先回り」する。

私は、サービス開発部に所属し、グローバルサービスデベロップメントリードとして、AKKODiSが世界7カ国(インド、メキシコ、モロッコ、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア)に保有するデリバリーセンター、いわゆるオフショアを活用して、日本法人のビジネスチャンスを広げるためのマーケット進出施策やプリセールスに取り組んでいます。世界各地のデリバリーセンターとの連携によって、グローバルの最先端技術や知見を取り入れた提案がお客様にできることは当社の大きな強みです。
例えば、インドではITや自動車、メカ設計の産業が発展しているため、この分野に関する高いスキルを持った人財が多数います。国内では確保しにくいスキルや経験を持つインドの人財を日本の案件にアサインすることで、大型の提案につなげています。日本法人の主な連携先は、インドがメインになりますが、その他の国々ともケイパビリティや実績の共有を図り、お客様の要望に合わせて人財や技術開発の提案を行っています。

入社当初、私は国内企業のお客様向けに人財サービスの営業を担当していましたが、業務がグローバルに広がる中で、お客様が新しい課題や懸念を感じていることに気づきました。海外との仕事に、お客様が想像以上に抵抗感や難しさを感じているほか、何をもって完成品と認めるのかという点をとても気にしていることです。また、国内では成果に対してある程度の共通認識や、「この依頼内容だったら翌日までに回答がもらえる」といったスケジュール感覚を持ちやすい傾向にあります。けれど、海外のお客様とビジネスを進行するとき、日本では暗黙の了解や業界の常識といった「あたりまえ」とされていることも、きちんと言語化して契約書に落とし込んでいく必要があり、これまでの業務フローを見直す良い機会にもなりました。
人財サービスの営業として、日本国内ではお客様が求める人物像をヒアリングから察し、潜在的なニーズを掬い上げることで期待に応えてきましたが、それぞれの常識やバックグラウンドが異なるグローバルとの業務では、「察する」ことが必ずしも適切なコミュニケーションにはなりません。どんな些細なことであってもお客様と一つひとつ確認し合い、齟齬を生じさせないように努めることが重要です。さらに、やり取りを何度も発生させないよう、事前に必要事項をまとめ、想定される課題を整理するなど、先回りすることで業務が円滑に進み、相手との良好な関係の構築に繋がります。海外との連携は、国内のお客様に安心してデリバリーセンターを活用していただくために、私たちには何ができるのか日々模索していますが、当社がこれまで蓄積してきたノウハウを活かし、新しい営業スタイルを確立してきたことで、少しずつ実を結び始めています。

会社選びの2つの軸。いまの役割に繋がった営業職への挑戦。

私は、新卒で大手コーヒーショップに入社し、店舗のマネジメント業務を担当していましたが、会社の組織作りに関心があったため、新たなキャリアパスを目指し転職活動を始めました。私は会社選びにおいて大事にしている2つの軸があります。それは、「ミッション&バリューが明確であること」、「自社の商品やサービスを自信を持って勧められること」です。採用選考の過程で、Adecco Groupが掲げるパーパスやビジョンに共感し、自らが成長できる可能性を感じました。また、社員たちの生き生きと働いている姿を見て、このような職場で働きたいと感じ入社を決意しました。
入社当初、未経験からの営業職はハードルが高いのではという懸念もありましたが、尊敬できる上司や先輩から基本的な営業のノウハウのほか、お客様との商談や人財サービスに関する法律、請負や準委任などの異なる契約形態への対応などを丁寧に教えてもらったことで、次第に営業の楽しさや自らの成長を実感できるようになりました。その過程では大変な局面にも数多く遭遇しましたが、この経験が今のポジションの土台となっていることは間違いありません。

グローバルへの意識が高まった社内研修プログラムへの参加。

Adecco Group本社で行われた社内研修プログラムに集まった各国の次世代リーダー候補者たち

営業部門での経験を経て、私はグローバルアカウント室(現経営戦略室)へ異動しました。異動当時、当社はAdecco Groupの一員として国を超えた連携の必要性が増す一方、言語の問題や、他国のグループ企業とのルールの違いもあって、グローバルの機能をなかなか活かすことができない状態でした。私は、留学経験こそありませんが、英語でのコミュニケーションを得意としており、グローバルビジネスの拡大にも興味を持っていため、グローバル案件の窓口となり、ビジネスチャンスを広げるサポートを行いました。お客様から海外展開の話しが出たときに、営業が前向きに検討できる窓口や仕組みが作れたことは、グローバル展開への大きな一歩に繋がったと思っています。
海外案件に関わることはとても楽しく、グローバルとの繋がりを構築していくにつれ、「もっとクロスボーダーなファンクションで仕事をしてみたい」という想いを抱くようになりました。そして、グローバルの基準ではリーダーとしてどのようなコミュニケーションが必要となるのか、どのように成果を上げていくのかという学びを求め、次世代リーダーの育成を目的とした、Adecco Groupが展開する社内研修プログラム「インターナショナルフューチャーリーダー(以下、IFL)」に応募。選考を経て、2022年のアジアパシフィック代表として、スイスにあるAdecco Group本社で研修を受ける機会を得ることができました。
IFLでは、デザインシンキング、アジャイルのフレームワーク、リーダーシップについてのディスカッションなど、日本では経験できないプログラムも多く、毎日新しい気づきと刺激がありました。国籍や人種の異なる同世代の仲間と勉強する経験は初めてで、各々の感覚の違いを理解しきれずに会話に入れないことも多々ありましたが、寝食を共にすることでビジネス以外での日常的な視点の違いを知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。IFLを通じて知り合った仲間たちとのネットワークは私の大きな財産です。

相手の尊厳を大事にするリーダーを目指して。

IFLでの経験もあり、学生時代から抱いていた自身の中にある理想のリーダー像がより明確になりました。それは、メンバーの内発的な動機を促進するリーダーです。人は基本的にやりたくないことを避ける傾向にあるため、私はメンバーの内発的な動機を引き出し、心の底からやりたいと感じるような組織作りを目指しています。何のために働くのか。それが給与を得るためでも、出世を望むことであっても構わないと思っています。大切なのは、その動機が本人の心から湧き上がってくるものであることです。
また、自分の考えを臆せずに伝えられる「心理的な安全」を確保することも内発的な動機を保ち続ける中では大事だと思っています。これは、風通しの良さや関係の透明性とも言えます。私自身、業務においての相談やキャリアプランについても上司とオープンに会話をすることができ、信頼感を持って仕事ができています。風通しの良さや透明性は、将来私自身が配下メンバーを持った時の理想像のみならず、上司や同僚と協業する際にも大切にしていることです。

私が持っている理想のリーダー像に大きな影響を与えたのは、中高校時代の校長先生からの教えでした。目の前にいる人が知り合いであろうと知らない人であろうと、その人の人間としての価値を尊重すること、つまり「人の尊厳を大事にしよう」と教わりました。相手の尊厳を大事にして、そのための努力をすることを意識的に持続できる人間でありたい。この想いがリーダー像にも繋がっています。

いま転職を考えていて、グローバルに関わる仕事をしてみたい、英語を活かしてみたいと思っているけれど自分の経験値に自信が持てないと、キャリアップを諦める方もいるかもしれません。確かにグローバルにビジネスを行うには英語力が必要ですが、心から湧き上がる想いに目を背けず、自身の未来を切り開いていく選択をして欲しいと思っています。当社もまだ成長途中です。グローバルでの活動に意欲のある方と、ビジョン実現に向けて一緒に走っていければ嬉しいです。

PROFILE


ソリューション統括ソリューション事業企画本部サービス開発部
Global Service Development Lead

2019年、情報通信関連の人財サービスを担当する営業として入社。その後、情報通信だけでなく、自動車関連のクライアントやエンジニアリング部門のクライアントも担当。英語力とコミュニケーション力を評価され、グローバルアカウント室、COO室(現経営戦略室)にて、各国のグローバルアセットを活用したビジネスの仕組み作りを行う。2023年、グローバルサービスデベロップメントリードしとして、世界7カ国のデリバリーセンターとの連携と市場開拓を進める。2022年グローバルリーダーを輩出するための社内研修プログラムにアジアパシフィック代表として選出。名古屋に拠点を置き、グローバルリーダーシップにも視野を広げる。人生のテーマは「愛」。

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