「楽しい」は私の羅針盤。迷ったらワクワクする方へ。

 

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AKKODiSコンサルティング(以下、AKKODiS)には現在9,000人以上のテックコンサルタント※が在籍しています。社員の平均年齢は32歳。管理職の平均年齢は40.9歳です。その中で「かっこいいお母さん」を目指し、未経験からエンジニアリングを学び、30代前半でグループマネージャーとしてチームを牽引する女性管理職がいます。結婚、昇格と自分の役割がどんどんと変化していく過程では、課題や悩みもあったと言います。今回は、多様な生き方が存在し選択肢が多くある中で、どのような道を選べば自分らしく働いていけるのか。若きグループマネージャーに話を聞きました。

※テックコンサルタント:AKKODiSではエンジニアの呼称をテックコンサルタントとしています。

思い描いていた自分の未来に近づくため、技術を学びキャリアをスタート。

私はインフラ分野でネットワークエンジニアリングを専門に活動しています。AKKODiSには2017年に入社し、インフラエンジニア歴は7年になります。現在は、お客様先で空港のネットワークシステムの要件定義、設計および構築を担当し、最近では離島にある空港のネットワークインフラストラクチャーの改善と最適化に取り組みました。インフラエンジニアは表舞台に出ることの少ない職種ですが、社会の基盤を支え日常生活を円滑にする大事な役割を担っています。例えば、信頼性の高いネットワークを構築し維持することで情報の流れを確保し、安定したインフラを提供することでビジネスや公共サービスが中断することなく機能し続けることが可能となります。
私がエンジニア職を目指したきっかけは「手に職を付けて自立しながら家庭も支えるかっこいいお母さんになりたい」という願望からでした。エンジニア職であれば自分の努力でスキルを身に付けることができ、将来的に技術が伴えば性別やライフイベントに関係なく仕事を続けていくことができるのではないかと思っていました。けれど、大学では芸術学を専攻しており、エンジニアリングに関する知識はほとんどありませんでした。「エンジニアになれるのだろうか」という不安はありましたが、AKKODiSでは技術研修が豊富に揃っていることやテックコンサルタント※としてさまざまなお客様先で業務の経験を積めることにプラスを感じ、さらに面接官の雰囲気から会社の良さも伝わり入社を決めました。
研修では内容を理解することに苦慮した部分もありますが、「今はとにかく勉強が成果」と思い、研修に集中しました。テックコンサルタントとして現場で仕事をする姿はあまりイメージできていませんでしたが、自分がエンジニアリングに向いているという感覚はありました。研修の理解が徐々に深まってくると、業務に対する興味や具体的なイメージがどんどん沸き、どんな現場でどんな仕事ができるのか楽しみになっていました。研修終了後、いよいよお客様先で業務を開始することが決まった時はようやくスタートラインに立てたという充実感と喜びがあり、とても嬉しかったです。
けれど、実際に現場に入ってみるとどれだけ勉強しても最初は何もできないということを痛感しました。現場で飛び交っている用語も聞き取れず、打ち合わせの内容も理解できなかったんです。何をしゃべっているんだろうと思いながら、たまに知っている単語が出てくると「あ、このことか」という感じで、ほとんど分かりませんでした。なんとか会話に追い付こうと、先輩たちの席を回り「この業務は手伝えますか?」と声を掛け、アドバイスをもらいながら実務を通して技術を習得していきました。
また、お客様先で業務をしているとAKKODiSのほかの社員との交流機会は少なくなりがちですが、入社当時から社内でのイベントやワークショップには積極的に参加するなど、意識的に周りと関りを持つようにしていました。そのおかげで社内の別の部署の社員とも面識を持つことができました。基本的に断らないタイプなので、そういったところも多くの社員と繋がりを持てた要素かもしれません。その分助けてくれる仲間も増え、たくさんのアドバイスやサポートをしてもらえたと実感しています。

悩むこともあるけれど、何とかなるという姿を見せていきたい。

できることが増え、業務の幅が広がるとお客様先の担当者に声を掛けてもらう機会が多くなりました。昔から物おじしない性格で人とのコミュニケーションが得意なことも功を奏し、さまざまな機会に恵まれ経験を積むことができました。今はグループマネージャーとしてお客様だけでなく約40名のメンバーとコミュニケーションを図りながら業務を進めていますが、チームリーダーからグループマネージャーへ昇格の話をもらった当初は嬉しさと同時に戸惑いも感じました。
結婚して間もなくのタイミングだったため、出産、育児などこれから迎えるであろうライフイベントとどう向き合うか考えていたからです。夫と何度も話し合い、最終的に今は管理職としてのキャリアを築くことに邁進したい、という私の意志を尊重してくれました。昇格というチャンスを掴み、前に進んでいく中で今までとは違う新しい選択肢や目線で物事を考えられるのではないか。そんな私の思いを夫が応援してくれたことは大きな支えになりました。
けれど、正直に言うと今でも悩んでいます。かっこいいお母さんになりたい、でも仮に産休・育休を取得したら、その後はどんな働き方になるんだろうと、不安の種は尽きません。きっと子供が生まれた後も悩みは続くのだろうと思います。一般的に、女性は結婚、出産、育児などのライフイベントで、自分の役割が変化していくと言われています。選択肢が多い分、選んだ道が本当に良かったのか不安な気持ちになることもあります。正解はありませんが、私は自分が悩んだからこそ、同様の悩みを持つ後輩や同僚にどのような選択をしても「何とかなるぞ!」という姿を見せていけるようになりたいです。
AKKODiSには時短勤務で働く社員や、産休・育休を取得して職場に復帰した社員が多く、働くママ、パパのネットワーク、情報交換も頻繁に行われています。不安なことがあっても、初めて現場に配属になった当時と同じように先輩たちに話を聞き、その時に合った選択肢から選べばきっと大丈夫と考えると、まだ見ぬ世界も楽しみにすることができそうです。

納得感を大事にしたコミュニケーションでチームを強くしていきたい。

チームリーダーの時はこれまでの経験を応用して対応できた部分がありましたが、グループマネージャーに昇進した直後は、ほかのマネージャーと力の差は明らかで、さらなるスキルアップが必要だと焦りを感じる場面がよくありました。日々の問題に対する解決力、分析力、管理能力など、挙げればきりがありませんが、時間をかけて慣れていけばできるわけではなく、自分の知識と経験を増やしていく学びが必要です。入社7年目を迎えた今が新しいことに一番チャレンジしている時かもしれません。
タスクが増え、頭だけではとても覚えきれないので、社内外の予定は全てスケジューラーに入れ、リマインド機能を活用しながら抜け漏れがないようにしています。メンバーに対しては連絡事項が発生した時点ですぐにメールやチャットで発信し、タイムリーな情報共有を心掛けています。また業務を振り分ける時は、何をやるのか、その理由や背景、そして期待する成果、といった点をしっかりと伝え、小さなことでも納得感を持って取り組める環境作りを意識しています。私自身、納得感を大事にしているのでそこに至った背景や取り組んだ結果どうなるかというところは丁寧に伝えるようにしています。いまはチームリーダーとのコミュニケーションが多く、すべてのメンバーと十分なコミュニケーションができていない面もありますが、リーダーたちと密に連携し、必要に応じて個別面談などの会話の機会を作っています。
また、私は、周りから「話が上手いですね」とよく言われることがありますが、社内外の会議では事前に話す内容を頭の中で復唱し、次に声に出して、話の流れや説明が的確か確認しています。自分が何を話しているのか分からなければ人に伝えることは難しいからです。大学時代、ゼミの教授から「発表の時間は人の時間をもらっているので、しっかりと準備して発表しないと相手に失礼だ」という教えを受けたことが、強く印象に残っています。それが、今の自分の準備に対する姿勢のきっかけだと思います。これは習慣になっていて複数の人が集まる場面では必ず行っています。

迷った時は自分が楽しいと思う方向へ進むといい結果が得られる。

グループマネージャーになって数カ月ですが、以前より会社の経営状況や方針をより理解し、それに伴う判断や行動が必要だと感じるようになりました。まだそういった目線は不足していますが、もっと養っていきたい部分です。
大変なこともありますが、組織作りに携わっていくことに面白さを感じています。将来的にはプロジェクトマネージャーなど、エンジニアリングだけではなくコンサル分野にも関わっていきたいと思っています。まだまだ身に付けるスキルは多いですが、成長した自分がどんなことにチャレンジしていけるかとても楽しみです。

私は、テックコンサルタント、グループマネージャー、妻、とさまざまな立場と役割がありますが、それは私だけに限ったことではありません。人はその立場や役割が自分のモチベーションになるときもあれば、悩み立ち止まる原因になることもあると思います。
そんな時、私はいつも自分がワクワクする方を選んでいます。やってみたい、と活力が湧き出てきた瞬間や自分がやっている姿をよりイメージできる方が楽しく取り組めると思っているからです。迷った時は自分が楽しいと思う方向へ進めば、いい結果が得られると信じています。「楽しさ」は私の羅針盤です。

PROFILE

前田
PB事業本部 キーアカウント第5事業部 SS5G

大学卒業後、AKKODiSへ入社。未経験から技術を学びインフラエンジニアとしてネットワークエンジニアリングを専門に活動。公共系案件におけるネットワークの要件定義から設計・構築業務に従事。チームリーダーを経て2023年グループマネージャーに着任。事業部内では組織開発プロジェクトに携わり、多様性があり誰もが躍動する職場作りを目指し、マネジメント業務に日々奔走している。

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