新規事業・部署の立ち上げを次々と経験。
愚直なスキーム構築で、さらなる事業拡大を目指す。

 

#イノベーター #立ち上げ請負人 #本質を探る #スキーム構築

AKKODiSコンサルティング(以下、AKKODiS)では、常に新たなプロジェクトや事業が立ち上がっています。さらに、2023年4月にコンサルティング会社として大きな一歩を踏み出したことにより、組織体制も変化しているところです。そこで今回注目したのが、AKKODiSの変化を支え、牽引してきた、いわば「AKKODiSのイノベーター」である営業戦略企画室 室長。エンジニアとしてキャリアをスタートし、その後キャリア開発本部での新規ルール設計、コンサルティング事業の新規立ち上げなどさまざまな領域で躍進を遂げてきました。本記事では、その活躍の軌跡や根底にある信念、そして見据える未来に迫ります。

キャリアと会社の未来をつなぐルールと仕組みづくり。

私がAKKODiSに入社したのは、2013年。前職の派遣エンジニア経験を活かし、最初の3〜4年間は現場業務を担当しました。そのとき、同時にマネジメント業務を経験しながら、若手のために「どの段階まで到達したら次の業務ステップに上げるか」といった成長ステップの仕組みをつくるようになったんです。

こうした動きがあってか、2017年に当時の部長からの誘いを受けてキャリア開発本部に異動しました。「テックコンサルタント※をどこに配属するか」は、本人のキャリアと会社の収益を大きく左右するもの。彼らのキャリア支援と配属先選定をおこなうこの部門は、いわばAKKODiSの心臓部なんです。しかしながら、当時は配属先の決め方にしっかりと設計されたルールや仕組みがありませんでした。

※AKKODiSではエンジニアの呼称を『テックコンサルタント』としています。

そこで、配属先をプランナーの一存で決めるのではなく、本人のスキルやキャリアビジョン、会社の意向も踏まえて決められるよう、「配属先選定のルール化」を進めました。今でも「いかにして本人の能力を活かせる業務に配属するか」は永遠のテーマです。とはいえ選定の根拠が欠けていては、本人も不満を抱きやすいですし、会社としての再現性もありません。だからこそ、誰もが見ればわかるルールをつくり、誰もが運用と根拠説明ができるようにすることが大切だと考えたんです。

結果的にこのルールづくりは、プランナーやテックコンサルタント、営業の中での対等な関係づくりにつながりました。つくっている途中はものすごく大変でしたが、こうした変化が見えるとやはり面白いですよね。

取り組んできたのは、課題を認識しスキーム化していくこと。

1年9ヶ月のキャリア開発本部勤務を経て、今度はコンサルティングの新規事業立ち上げに参画しました。組織としてコンサルティングをやっていくならどうフロー化するのか、どう売上を上げていくのかなど、あらゆる仕組みを整備していったのです。

このコンサルティング事業本部の旗揚げは、立ち上げ開始から約2年で完了。今度はサービスの詳細設定やマーケティング計画といった、より実務的なスキームづくりに取りかかれるようになりました。これがその後に立ち上げる事業企画部の土台になっています。

コンサルタントとしては、大手通信キャリアや大手SIerの業務改善に取り組みました。実はこの大手通信キャリアは、私が入社当時に従事していた企業。新しい社内システムへの移行を他社に依頼していたもののうまくいかず私に声がかかった、というわけです。そこから続く運用業務などは、現在も当社が担っています。こうした実績が残せたのは、やはり以前から内部に入り、社内システムの実情を把握できていたからこそ。ここまでのことができる会社は、他にないと思います。

これまでの、エンジニア、キャリアプランナー、コンサルタントというキャリアは、かけ離れた職種のように感じられるかもしれません。しかし、どれも今抱えている課題とその要因を明確にし、解決策を整理してスキーム化していく仕事。同じ取り組みを、業務フローに対してやるのか、社内人事に対してやるのか、お客様のビジネス領域に対してやるのか、という違いがあるだけなんです。

「深く知ること」と「本質を探ること」が新たな活動の鍵になる。

今は、コンサルティング事業本部を離れ、営業戦略企画室としてアウトソーシングのソリューション戦略構築を進めています。振り返れば、この5年間はいくつもの部署や事業の立ち上げに参画してきた期間でした。スタートのきっかけは上司からの誘いがほとんどでしたが、「この課題はどう改善すればいいだろう」「もっとこうしたらうまくいくかも」という目線は常に持っていたので、もし声がけがなかったとしても自ら動いていたんじゃないかなと思います。

新事業の立ち上げもお客様への新サービス提供も、現状に疑問を持ち「今、本当に大事にしなければならないことは何か?」という視点を持つことは欠かせないんですよね。課題解決のために何かを改善するとなると、実はその手法は「現状を守り通す」「現状をベースに大きくしていく」「全てを破壊し全く違うものをつくる」の3パターンに分けられます。もちろんどれを選んでも正解ですが、その先にある未来が「大事にしなければならないこと」にきちんと結びつくかどうかの検証は忘れてはなりません。

特に、現状あるものを破壊するときは「守るゾーン」と「破壊するゾーン」の境界線を見極めなければならず、相当な覚悟が必要です。どこまで手を入れていいかを探ることこそ、いわゆる「現状把握」の肝。その点で、テックコンサルタントとして現場に入り業務状況を把握していることは大きなアドバンテージになり得るのです。「知る」という行為は、絶対的に欠かせないステップなんですよね。

組織づくりにも、自己成長にも「知る」は欠かせない。

「知る」が大事なのは、組織づくりでも同じです。これまで新規事業部立ち上げなどの組織づくりに携わってきましたが、何よりも先に「メンバーのことを知る」からスタートすることはどんな組織でも欠かせません。そのために私は、本人はもちろん、上司や同僚にも話を聞きます。本人の言葉だけではわからないことも多いので、常に他人からの目線もプラスすることで、より深く知っていくように心がけているんです。

また、社内で動いている他プロジェクトのプロセスを知っておくことも重要。どんな課題に対してどんなアプローチをしたのかを知っておくと実務に活かせるケースも多いので、社内メンバーに取り組みの詳細を聞きにいくこともあります。その一助となっているのが、社内のアワードです。2015年以降、私が関わったチームもほぼ毎年のように賞をいただいていますが、他の受賞者のリアルなエピソードも聞けるので、さらなる成長につながっていると感じます。また、チームメンバーの頑張った成果が評価されるのは、純粋に喜ばしいこと。社内外関わらず自分の評価を知るという経験は、次につながると感じています。

効率化ではなく、事業成長のためにテクノロジーを活用していく。

「今までこのような実績があるので、これができます」と、過去の延長線上で仕事を広げていく視点はとても大切です。一方、できることを起点にするのではなく本当にお客様からのニーズを軸に提供価値の幅を広げていくことも、非常に大切なのではないかと感じています。

テクノロジーはいわばツールのひとつです。これを使うとなると、どうしても「効率化」という、どちらかと言えば「コスト削減の要素」を強く考えてしまう方が多いですよね。もちろんそれも大事ですが、私はもっと「テクノロジーをどう使ってお客様の利益を上げるか」「事業成長にどう貢献していくのか」に目を向けた支援に注力していきたいと考えています。そして、まだまだ存在するはずの売上を大きくする方法を、どんどん組み上げてかたちにしていきたいんです。スリム化ではなく積極的に事業成長が見込める施策を実行していくことが、日本の成長を一気に後押しするはずですから。

PROFILE

北野
ソリューション統括ソリューション事業企画本部営業戦略企画室 室長

2013年、株式会社VSN(現AKKODiSコンサルティング)に中途入社。エンジニアとしてグループマネージャーやリーダー経験を経て、2017年にキャリア開発本部に異動。その後、コンサルティング事業本部の前身であるVIコンサルティングオフィスにてコンサルティング事業立ち上げに関わり、コンサルティング事業本部事業企画部長に着任。2023年1月よりソリューション事業企画本部営業戦略企画室の室長を担っている。社内アワードでは、特別賞を3件、Great Performanceを6件受賞した実績を持つ。

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