【DXD2023レポート】日本を、課題解決先進国に。
-CTOが語るAKKODiSコンサルティングのビジョンと戦略とは。

 

#CTO #課題解決先進国 #AKKODiS innovation Lab #リスキル戦略

2023年6月15日、一般社団法人 日本CTO協会主催「Developer eXperience Day 2023」に、当社CTO前田と、キャリアリクルーティング第1部 部長の國司が登壇しました。
少子高齢化や労働生産人口の減少等多くの課題を抱え、今や「課題先進国」と言われるようになってしまった日本。その要因のひとつとして挙げられる社会や組織のDXの遅れに対して、「失われた30年を5年で取り戻す」というテーマの下、当社は「日本を、課題解決先進国に。」という新しい経営ビジョンを打ち立てました。

今回の記事では、このビジョンを実現するために進めている具体的な支援や取り組み、テックコンサルタント※のキャリア形成支援とリスキル戦略、多様に広がるキャリアパスなどについて解説した前田と國司のセッションをダイジェストでお届けしていきます。

※AKKODiSでは、エンジニアの呼称を『テックコンサルタント』としています。

登壇者紹介

前田 拓宏

常務執行役員 テクノロジー統括 兼 Chief Technology Officer

名古屋工業大学大学院工学研究科産業戦略工学修了。株式会社VSN(現AKKODiSコンサルティング株式会社)に機械設計技術者として入社。その後テックコンサルタント社員のキャリアプランニング及びキャリアコンサルティングを通じた人財開発に携わるとともに、VUCAの時代を生き抜くテックコンサルタントのキャリア開発をはじめ、自社の強みである「問題解決力×エンジニアリング」を活かし地方の課題解決にも挑む。

國司 壮太郎

リクルーティング本部 キャリアリクルーティング第1部 部長

2009年に株式会社VSN(現AKKODiSコンサルティング株式会社)へ新卒入社。ITインフラエンジニア、営業、キャリア採用を経て、3,000名を超えるテックコンサルタントやコンサルタントと面接を経験。現在はテックコンサルタントやコンサルタントのハイクラスポジションの採用責任者として従事。学生時代にお笑いコンビ「ハライチ」をお笑い界に誘うなど、そのタレント性を活かし、テレビ、ラジオにも多数出演。

失われた30年を5年で取り戻す。「日本を、課題解決先進国に。」

前田:「失われた30年を5年で取り戻す」というテーマでセッションをはじめるにあたり、ひとつの指標として30年前の状況を見ていくと、日本企業の時価総額はグローバルでもトップ5を占めていたことがわかります。

前田:でも、そんな活気に満ちた日本の産業がどうなっていったのか……ご覧いただくとわかる通り、「変われていない」という実情があります。

國司:アメリカではGAFA企業をはじめとして、ソフトウェアの方に産業ごと舵を切りましたよね。

前田:世界が急激に変化している間に、日本では社会的な課題が噴出してきていると感じています。特に人口減少の問題は大きいですね。2022年の出生数もさらに最低を記録しており、高齢化に拍車がかかっています。こういったところに「乗り遅れている危機感」がある。

國司:確かにそうですね。

前田:そこで、AKKODiSは、2023年4月から「日本を、課題解決先進国に。」という新しい経営ビジョンを打ち立てました。複雑に変化し続け、不安定で予測が不可能なVUCA※と言われる現社会において我々がどんな支援ができるのか。言い換えれば、我々自身が旗振り役となって、産業を、日本社会を変えていく。まさに「失われた30年を5年で取り戻す」というテーマにつながっていくわけです。

※VUCA:Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字で構成される言葉。将来の予測が困難な状況を示す造語。

AKKODiSが提供する「4つの支援」

前田:経営改革を目指したときによく起こる事象として、トップがビジョンを打ち立て、それを実現する事業計画をつくり、みんなで議論する……ここで終わってしまうことなんですよね。お客様からも「どうしても"点"の議論になってしまって、結局何も進まない」といった声をよく耳にします。

前田:ですので、我々はお客様のビジョンと、その実現に必要な施策、さらにはその手前から「その施策は本当に合っていますか?」と、問いかけることにしています。改革を実現するためにクリアすべきギャップや課題を特定する視点に立った上で、実行可能なプランをしっかりとつくって実行し、改革が実現するまで伴走していくんです。

國司:実行と伴走。これは大事ですよね。

前田:AKKODiSがお客様を支援する上で具体的には何ができるのか。これは大きく4つあります。

1つめは「コンサルティング」です。我々のコンサルティングは多岐にわたりますが、特にHR系に強みをもっています。企業のビジョン実現に向けた人事の仕組みをしっかりと策定し、その手前の人財戦略からブレイクダウンして、「新たな人財を採用するのか?」「トレーニングによって育成するのか?」「配置転換をするのか?」といったように、全体を設計しながら運用を回すところまでを担っています。

2つめは「ソリューション」。1つめのコンサルティングをベースとしたマネジメントや、社内の仕組みをつくるためのアウトソーシングのサービスになります。

3つめは「アカデミー」、つまり教育ですね。スキルが不足している領域に対して、アップスキル、リスキリングのサービスを提供していきます。

4つめは「タレント」。多岐にわたる分野に10,000名以上のテックコンサルタントを擁していますので、お客様のニーズに応じたサービス提供が可能です。

この4つのサービスを包括的に提供することによって、お客様の事業変革の「提案」だけに留まらずエンドツーエンドで「解決」までしっかりと伴走し、その企業の集合体の先にある社会を変革していく。これが当社が目指すコンサルティングサービスです。

テックコンサルタントのキャリア形成支援とリスキル戦略

國司:ここからは「キャリア形成支援とリスキル戦略」についての話になります。これからの人生100年時代、そしてDX時代。変化していく世の中でどんなスキルが必要なのか?というところですね。

前田:ひとつの方向性として、当社では、テックコンサルタントが習得すべきの人財像スキルについて、「3Skills」という言葉で表しています。

前田:一番上に「デジタルリテラシー」と書いていますが、ここは手先の部分ですよね。やはり重要なのはこの三角形の下にある「内発的動機」。これがないと、いくら表面上でテクノロジーを活用できる人財になっても、パフォーマンスを発揮するのは難しいんです。そこで当社では、専属の担当者がテックコンサルタントに伴走しながら、この「内発的動機」を高めるプログラムを提供しています。

VUCA時代となり、先の予測が難しい現代において自ら課題を特定して、そこを解決しにいくために、マインドの部分、テクニカルの部分、さらには直近で必要なテクノロジーをしっかり身につけていく。この3つが揃うと、ずっと必要とされる人財、テックコンサルタントになれると考えています。

「出社したくなるオフィス」と「AKKODiS innovation Lab」

前田:これからは「イノベーションを起こせる人財を、日本社会の中でどれだけ多く生み出していけるか?」ということがひとつのキーになってきます。そこでAKKODiSは、「イノベーションを起こす環境とはどうあるべきか?」という観点から、2023年4月から新社屋をオープンしました。

前田:「出社したくなるオフィス」をつくって、あまりコミュニケーションが取れていなかった社員同士の交流を生み出し、そこからイノベーションを起こせる環境を目指しているのが1つポイントですね。

國司:「会いたいから出社する」みたいな人が増えましたよね。近況などを話しながら、新しい仕事にもつながることもあるので、とてもいいと思います。

前田:オープンイノベーションの観点から、社外のエンジニアの方や、経営層の方を招いてディスカッションなどができる「AKKODiS innovation Lab」も2023年6月からプレオープンしています。
自社だけでできることは限られているので、いかに同じ志を持った仲間を集められるかを考え、そのための環境をつくっています。いろいろなソフトウェアやハードウェアを取り揃えて、テックタレントもここに来て、いじり倒して、そこで身に付けたスキルを日々の業務で生かしてもらう。そんな仕組みも整えていく予定です。

AKKODiSのキャリアパス

國司:AKKODiSにはさまざまなキャリア形成支援があります。「この職種で入ったら、その職種の延長線上のキャリアしかない」ということはありません。当社ではエンジニアを「テックコンサルタント」と呼んでいますが、このテックコンサルタントからスペシャリスト、コンサルタント、プロダクトマネージャー、アカデミー事業の講師、テックタレントのキャリアの羅針盤であるキャリアプランナーなど、さまざまなキャリアパスが広がっています。

前田:そうですね。「テックタレントとして突き詰めていきたい」「幅を広げていきたい」など、キャリアの方向性もさまざまなので、一人ひとりの社員がいかに活躍できるフィールドを用意するか。結果は後からついてきますから、そこを担う人にしっかり投資することが大切ですね。

國司:当社では、明確な評価基準を設定していて、そこに見合った給与がもらえるようになっています。目標を持って努力をし、非常に明確な評価基準の中でキャリアを築ける。そんな環境がありますね。

國司:さらには、キャリアパスだけではなく、可能性を広げていけるいろいろな選択肢があります。もちろん副業もできますし、大学と連携する「産学連携」や、地方自治体との「地方創生プロジェクト」を動かしていたりもします。

前田:地方創生も特徴的で面白いですよね。100人ぐらいの社員が全国約20の自治体で、各地域の課題解決に向けて、首長さんなどに提案を進めています。

國司:手を挙げてる社員もかなり多いですよね。地方自治体ではどんな課題があったりするんですか。

前田:例えば、GIGAスクール構想※に向けた活動ではきちんと地域で経済が回る流れを作った事例があります。従来の流れでは、まちの電気屋さんが学校にPCやタブレットを納入できずに、東京に本社がある大企業が一括で納入することになっていました。

そこで我々のチームがそのまちの電気屋さんとタッグ組んで、デリバリーができるような支援をする。その結果、地域の中でお金が回るようになる。そんな取り組みを進めています。

※GIGAスクール構想:2019年に開始された全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組み。

國司:面白いですね。そういったことも経験しながら、多様なキャリアを築いていけるかたちがあるんですね。

おわりに

國司:最後に前田さんから一言お願いします。

前田:私たちのビジョンとアクションが、エンジニアの方、それから企業の担当者の方など、いろんな方にとって、少しでも参考になったら嬉しいですね。AKKODiSはひとつの企業ですが、今後は日本のエンジニアのプラットフォームになっていきたいと思っています。「日本を、課題解決先進国に。」という意気込みのある方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にタッグを組んで社会課題に取り組み、よりよい社会をつくっていきたいです。本日はありがとうございました!

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