コンサルタントは自らをアスリートだととらえよう Growth Innovation Practice パートナー 桜谷 慎一

AKKODiSのビジョンは自分の目標でもあった

私は大企業でのエンジニアからキャリアをスタートし、その後、自ら起業も経験し、12年前にコンサルタントに転身しました。振り返ると、これまでのキャリアはすべて今に生かされていると感じます。

そんな私がなぜ、AKKODiSへの入社を決めたのか。それは「日本を、課題解決先進国に。」というビジョンに共感したからです。「日本はもっと良くなるはず。では、自分は何をすれば良いのか?」とずっと考えていましたが、AKKODiSでなら今まで培ってきたものを生かしながら、日本を良くすることができるのではないかと思い、2023年4月に入社しました。

私が仕事をする上で大事にしているのは、自分が全責任をもつ立場ならどう判断するか考え、自らの最大パフォーマンスを発揮すること。それに気づいたのは、エンジニア時代です。ある時、上司が出席しない打ち合わせに参加した際、新入社員だった私は何も答えられなくて、音を上げてしまいました。すると上司から「たとえ間違っていても、責任は私が取る。だから思い切り仕事をしなさい」と教えてもらったのです。それからは上司に言われたことをただやるのではなく、すべて自分の責任ととらえ、必死にものごとを考えて取り組むようになりました。

日本の復活のためには「ものづくり」支援に力を注ぐことが必要

日本を再び盛り立てるため、私たちがもっとも力を入れるべき分野は、かつて得意としていた「ものづくり」であると考えています。今、デジタル技術なしにビジネスは語れなくなっているので、AKKODiSでもIT系のエンジニアがもっとも多く在籍しています。一方で、機械系、電子電気回路系、ケミカル系のエンジニアといった、幅広い分野におけるものづくり系の技術職の方々をたくさん抱えていて、日本の製造業を支えています。

さらに、グローバルでの連携をいっそう図ることで、日本のお客さまにさらに質の高いサービスを提供したいと考えています。現在は約10カ所のグローバル・デリバリー・センターがあり、ものづくりの分野において非常に高い専門性を持ったメンバーがサービスを提供しています。そういったグローバルのリソースを使いながら、今後、大きなプロジェクトとしてお客さまを支援していく方針です。

2025年入社の新卒には特別教育カリキュラムを提供

AKKODiSは当社が属しているAdecco Group Japanのビジョンである「人財躍動化」に基づき、社員の可能性を広げるために、教育・育成に力を入れています。その1例が「アカデミー」というサービス。現在、お客さま向けの教育コンテンツとしても販売していますが、もともとは自社エンジニア、コンサルタントのスキルアップを目的に作られていて、多彩なカリキュラムがあります。また東京・天王洲には約500名対応可能な業界最大級の研修センターがあり、実際のIT、ものづくりの開発現場と同等の環境で実践的な育成カリキュラムが実施されています。

今回、2025年入社の新卒に対しては、3年間のテックコンサルタントとしてのカリキュラムを用意。前述のトレーニングセンターで研修後、実際にお客さまの会社に就業して仕事に取り組み、その中で必要なスキルを身に着け、技術力や問題解決力を磨いていただきます。一方で座学として知識を深める社内トレーニングも実施、3年間でこの二つをセットにした特別教育カリキュラムをこなすことにより、スキルを伸ばします。

この3年間の研修は、「自分の可能性を試す期間」だと思います。例えば、入社後にあまり興味のない仕事を任されながらも懸命に取り組み、ある程度レベルアップしたとします。しかし会社によっては、効率性を目指すあまり、“試す”チャンスさえつかめない場合もあるようです。

当社は、マッチングする・しないに関わらず、さまざまなテクノロジーやアプリケーションと接することができます。自分の得意な領域、追求したい領域を探索できるところに魅力を感じていただきたいですね。
3年間の研修後は、テックコンサルタントとしてより高い技術を身につける道に進むのか、業務コンサルタント、ITコンサルタント、あるいはアカデミーのインストラクター、エンジニアのスペシャリストになるのかといったように、さまざまなキャリアパスを用意しています。

結果を出せば、何歳でも働くことができる

これからの時代、技術コンサルタントに求められる能力は、大きく分けて3つあります。まず変化対応力。移り変わりが激しいだけではなく、突発的なことが起きりやすい今だからこそ、有事の際にも臨機応変に対応する能力が必要です。2つ目は成長意欲。最近はChatGPTや量子コンピューターといった技術の話題がありますが、お客さまから「これらの技術は自分たちのビジネスにどう役立つのか?」と問い合わせをいただいた際、すぐに答えられるよう、新しいものを習得する能力が求められます。3つ目はチームワーク。世の中の課題も複雑になってきているので、チーム単位で各自の個性を生かしながら、スキルを補完し合ってサービスを提供するのは、非常に重要なポイントになるでしょう。

これらの能力を磨くために、よく若手のメンバーには「自分をアスリートだととらえよう」と話しています。アスリートが突出したパフォーマンスができるのは、自ら目標を設定し、セルフマネジメントを行っているから。コンサルタントも同様に、自分のパフォーマンス力を保つためには何をするべきかを知ることが必要でしょう。もしも高いパフォーマンスを継続できれば、何歳でもコンサルタントとして働くことができます。
新入社員として入社された皆さんには、自分が置かれた環境を楽しみながら自分をどのようにして高めるのか、という意識を常に持って仕事に取り組んでいただきたいと思います。

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