派遣SEが人気の背景とは?メリット・デメリットと派遣SEを選ぶべき人を紹介

公開日:2020.06.29

エンジニアの働き方
 

派遣SEは、未経験への間口が広いだけでなく、さまざまな職場を経験できたり、仕事内容を自分で選択できるなどの魅力があります。派遣SEという働き方のメリット・デメリットと、派遣SEという働き方が向いている人について、解説していきます。

派遣SEという働き方を選択する人が増えている背景

結婚、親の介護などの生活環境の変化と仕事の両立という自分に合ったライフワークバランスのとれる働き方を選びたい…このような人にとって、システムエンジニアとしてのスキルを活かしつつも、自分の都合にあわせて働くことのできる派遣SEという形態はとてもメリットがあります。

未経験からチャレンジできる求人が多く、仕事内容も自分で選択できるという理由で、派遣SEを選ぶ人もいます。収入が増える可能性があるだけでなく、さまざまな職場を経験できるため、正社員と比較して、自分の望む経験が得られやすいという特徴もあります。

このように、派遣SEは時間をコントロールしてワークライフバランスを取りたい人や、働き方に柔軟さを求める人、自分のキャリアパスにこだわりたい人にとって、魅力的な働き方といえます。

派遣SEとして働くメリット

派遣SEの最大のメリットは、労働時間を自分である程度コントロールできるという点です。なんらかの理由で残業や休日出勤は難しいという人でも、システムエンジニアとしてのキャリアパスを諦めず、一定の収入を確保できる派遣SEという働き方は大きな意味を持ちます。

他にも、仕事内容の選択肢や収入に関してもメリットがあります。

仕事内容や勤務先の企業を選んで働ける

基本的に登録した派遣会社の担当者がシステムエンジニアの希望を聞いて案件を探し、就労を提案するため、自分で転職活動や案件獲得のための営業活動をする必要がありません。

また、自分が希望する仕事の内容や勤務先を選択できるため、キャリアプランに合わせた業務に就くことができます。どのような経験や実績を身につけたいのか、伸ばしたいスキルをイメージできている人には大きなメリットといえます。

このように、仕事内容に対して自分の意思決定をより強く反映できるのは、派遣SEならではといえます。

収入アップも見込める

派遣SEは基本的に、特定の分野において社内の人材ではフォローしきれない部分を補強するための、専門的な技術を持ったプロフェッショナルとして雇用されます。そのため、時給換算では正社員よりも高い人件費が設定されることがあります。

たとえば時給3.000円、1日8時間、月22日働いた場合、月給は52万8千円となります。場合によっては正社員時には難しい高収入を目指すことも可能になるため、派遣として集中的に働き、就業期間の終了後に1~2ヶ月の休暇を挟んで資格取得やスキルアップに使うというサイクルで勤務している派遣SEもいます。

未経験者・初級者への間口も広い

派遣SEには、未経験や初級者が応募できる求人が多くあります。システムエンジニアとしては未経験でもIT就労を目指したい人や、プログラマーからシステムエンジニアへキャリアチェンジしたい人にとっても、派遣SEという働き方は、希望を叶えるためのステップになり得ます。

しっかりとキャリアパスを描き、案件を選んで経験を積むことで、正社員から転職を繰り返す場合よりも、安定してキャリアを形成することができる可能性が上がります。

色々な仕事や職場を経験できる

さまざまな派遣先で就労することによって、正社員よりも多種多様な案件や職場を経験することができます。それによって自己のスキルアップが進むだけでなく、就労先で人脈を広げ、将来的にフリーランスとして独立する際の糧としたり、最終的に再び正社員として雇用されるシステムエンジニアも存在します。

派遣SEとして働くデメリット

一方で、派遣SEとしての働き方にはデメリットも存在します。同一労働同一賃金によってボーナスや交通費支給などの格差は是正されましたが、「企業が必要としている時に、外部から参画して労働力や専門的な技術を提供する」という派遣の性質上、正社員よりも雇用が不安定であったり、評価が厳しくなる面があります。

仕事の保障

個人で案件を獲得する必要があるフリーランスと比較すると安定していますが、それでも正社員に比べると安定性には欠けます。就労している案件が終了したあと、すぐに同等条件かそれ以上の案件に就労できるとは限らないため、通常の派遣SEの場合、仕事がない空白期間が発生することもあります。

知識量・技術力などへの評価が厳しい

派遣SEは一部の未経験・初心者向けの求人案件を除くと、基本的に専門家として高い時給で雇用されているため、社内で同程度の能力を持つ人と比較して評価が厳しくなる傾向があります。そのため、常に最新の技術に敏感にアンテナを張り、知識の更新とスキルアップに務める必要があります。

自分でキャリアプランに合わせた選択をしていく必要がある

派遣SEは就労先や案件に対して希望が反映できる反面、自分自身でキャリアプランをしっかりと描く必要があります。長期的なスキルアップやキャリア形成を見越した仕事選びを行わないと、遠回りをしてしまう可能性があるからです。

派遣元のコーディネイターなどに相談をすることはできますが、決定権は自分自身にあることを常に意識していないと、業務経歴に一貫性がない状態になってしまうこともあります。

派遣SEを選ぶべき人とは?

では、改めて派遣SEという働き方は、どのようなキャリアパスを描く人に向いているのかまとめます。ここでは、フリーランスとしての独立を目指す人、ワークライフバランスを重視する人、結婚、出産などライフイベントを意識する人、の3つを紹介します。

将来的にはフリーランスとして独立したい人

最初からフリーランスとして独立する人もいますが、独立までのステップとして、まず派遣SEとフリーランスの兼業を行う人がいます。これは、派遣SEを通じて実務経験や実績、人脈の構築を行い、最終的にフリーランスを目指すというキャリアプランです。

派遣SEなら、週2~3日からの派遣もあるため、業務後の時間を使って兼業しなくても派遣SEとフリーランスを同時に成立させることも不可能ではありません。

ワークライフバランスを重視した働き方をしたい人

一定の収入を確保し、派遣SEとしてのキャリアを継続させながら、スキルアップや資格取得、自分の時間を確保したい人にとって、自分で就労時間をコントロールしやすい派遣SEは魅力的な働き方といえます。

正社員の場合、責任範囲の広さからワークライフバランスを保ちにくい側面がありますが、派遣SEの場合は、与えられる業務の範囲が明確なため、労働時間も比較的コントロールしやすく、ワークライフバランスを保ちながら就業可能です。

ライフイベントで生活が変化しても働き続けたい人

結婚や出産、介護などさまざまなライフイベントにより生活環境や就労時間が変わっても、エンジニアとしてスキルを磨き続けたい、あるいは働き続けたいという人に、派遣SEという働き方はおすすめです。

派遣SEの働き方は正社員と比較すると非常に多様です。時短勤務や週2~3からの就労が可能なものから、現在ではリモートワーク対応の案件も増えてきています。例えば、週の半分だけ仕事をする、という働き方も可能になるのです。

派遣SEという選択肢も考慮し、理想のキャリアプランを実現しよう!

派遣SEは、ライフプランニングやキャリアパス形成の観点から、魅力ある選択肢のひとつ。子育てがひと段落した人、自分が思うキャリアパスにこだわりたい人など、さまざまな人にとってメリットがあるでしょう。

自分が求めるライフワークバランス、近い将来に起こるであろうライフイベントなどを考慮しながら自分が理想とするキャリアプランを実現するために、派遣SEという働き方を検討してみてはいかがでしょうか。

AKKODiSではキャリアやスキルを生かして自分らしい理想の働き方をしたいという方を応援しています。未経験者から経験者まで幅広い案件を扱っていますので、ぜひ一度ご確認ください。

(2020年6月現在)

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