紹介予定派遣ってどんな働き方?

公開日:2019.07.12

派遣のキホン
 

派遣社員の場合、派遣先の職場環境や詳しい業務内容についてそれほど詳しくない状態から働き始めるため、「その企業が自分にとって働きやすい環境なのか」について事前に確かめることができません。また企業側も、就業前に「採用した人が自社に適しているか」を見極めるのは難しいものです。そんな課題を回避する雇用形態が、紹介予定派遣です。ここでは、紹介予定派遣の仕組みや、メリットについて解説します。

紹介予定派遣という契約形態

紹介予定派遣は、一定の派遣期間を終えた後、派遣労働者と派遣先企業の双方が合意した場合に、企業に直接雇用されて働くことができる雇用形態です。つまり、一定期間を派遣会社から派遣されて就業する「派遣社員」として、お試しとして働いたあとに、その企業で今後も「正社員」や「契約社員」として働くかどうか自分自身も選択することができるシステムです。

企業の正社員として働く前に、業務内容や職場環境を知ることができるため、企業と被雇用者双方の、思いがけないミスマッチを防ぐことができます。

総じて、紹介予定派遣は、企業が設けている「試用期間」に、被雇用者のメリットを加えたシステムといえます。

紹介予定派遣の流れ

紹介予定派遣として働くためには、まず派遣会社を通して面接を行います。面接通過後、最長6カ月の期間を派遣社員として働き、派遣期間が終わるタイミングで、企業、派遣労働者の双方の意思が確認されます。この時、派遣労働者と派遣先企業のどちらもが合意した場合、労働形態が、企業の直接雇用へと切り替わり、正社員や契約社員としての採用が決定します。もし、どちらか一方が合意しなかった場合には直接雇用はされず、契約はそのまま終了します。もちろん、派遣先企業が自分に向いていないと感じる場合には、そのタイミングで正社員としての登用を断ることもできます。

有期雇用派遣との違いは?

紹介予定派遣と有期雇用派遣の大きな違いは、採用の目的にあります。紹介予定派遣の場合は、直接雇用を前提として採用しています。それに対して有期雇用派遣の場合は、一定期間の雇用関係が終了すれば、その時点で業務は終了です。

また、就業前にも大きな違いがあります。紹介予定派遣は、派遣期間の後の直接雇用を前提としているため選考や面接が行われます。一方で有期雇用派遣の場合は選考を目的としない面談を行うのみで、スキルや経歴の共有が図られます。

正社員応募との違いは?

正社員として働く場合は、企業と直接の雇用関係を結び、働き始めてから具体的な業務内容や社内の雰囲気を知ることができます。それに対して紹介予定派遣の場合は正社員として働く前に派遣社員として働くことができるため、事前に企業との適正を見極めることが可能です。

どれだけ企業の情報を調べたとしても、自分とその企業の業務や雰囲気との相性に関してはなかなか分からないため、より自分にマッチした職務内容や職場を選ぶことができるでしょう。

ただし、紹介予定派遣であっても、正社員として働くためには派遣先企業の合意が必要になるため、自分が正社員への登用を希望していても実現しない可能性があることには注意が必要です。

紹介予定派遣で働くメリットは?

紹介予定派遣には、一般的に次のようなメリットがあります。

企業に入社前に実務を経験、働く前に適正を確認できる

実際に業務や職場を体験しながら、面接や会社案内ではわからない業務内容、社風などが確認できます。また、社員としての入社を前提としているので、派遣期間中から積極的に仕事に関与でき、やりがいのある仕事を任されることもあります。業務や社風が自分に合わないと感じたら、派遣期間終了時に入社を辞退できます。企業へ直接雇用を応募する場合は、実際に働き始めてからしか業務詳細や職場の雰囲気を知ることができないため、職場選びに失敗したくない人にはおすすめです。

時間をかけて長所を伝えられる

面接という短い時間だけで自身のスキルや長所、働き方に対する考え方を知ってもらうのは困難なもの。ましてや実際の働きぶりは、企業で働いてから始めて認めてもらえるものです。紹介予定派遣では、派遣契約期間(最長6カ月)の期間中、毎日の業務を行う中で自身のスキルや働く姿勢を、企業に確認してもらうことが可能になるのです。

正社員の求人がなくても、紹介予定派遣だと求人を出している企業がある

正社員としての応募は行っていなくても、紹介予定派遣の求人を出している企業も存在しています。そのため、正社員ではなかなか就業することが難しい企業でも、紹介予定派遣を利用すれば正社員として働ける可能性があります。

ただし、紹介予定派遣では直接雇用を前提に採用が行われますが、派遣契約の期間を終えたタイミングで、派遣先企業からの合意がもらえなければ、直接雇用は実現しません。紹介予定派遣が、100%直接雇用を保障しているものではないことに注意が必要です。

紹介予定派遣が向いている人は?

仕事や職場を見極めてから正社員になりたい人

インターネットや企業のパンフレットである程度の情報は集められますが、実際に働いてみないと分からないこともたくさんあります。紹介予定派遣では、企業の直接雇用になる前に適正を判断できるため、仕事や職場との相性を事前に確認したい人にはおすすめの働き方です。

未経験の分野に挑戦したい人

紹介予定派遣では即戦力として活躍することが難しい未経験者であっても採用される可能性があります。派遣社員として働きながらスキルを身につけることができるため、未経験の分野からスキルアップすることも可能です。こうした理由から、面接では経歴やスキルだけでなくモチベーションやコミュニケーション力などが考慮されるケースも少なくありません。

AKKODiSのサポートを受けて紹介予定派遣を活用しよう!

紹介予定派遣の場合、派遣会社の担当者によるサポートを受けることができます。書類の添削や面接対策はもちろん、志望する業界についての情報や企業に関する情報を教えてもらうことができます。たとえ面接が思うようにいかなかったとしても面接後のフォローアップまで行ってもらうことができるので、直接企業へ応募するよりも、効率がよいことも。

AKKODiSの派遣・紹介予定派遣では、次のような人に紹介予定派遣をおすすめをしています。

  • 転職を考えているが、転職先の職場環境が自分に合うかを重視したい
  • IT・エンジニア職種へキャリアチェンジしたいが、新しい仕事内容が自分に向いているか試してみたい
  • 社員の求人がほとんどない企業での就業を希望している
  • 面接では緊張してしまうので、仕事やプロジェクトを通して自分のスキルをアピールしたい
  • 就業条件の交渉や就職辞退の申し入れなど、転職のサポートをしてほしい

AKKODiSでは一人ひとりのニーズに合わせた紹介予定派遣求人を多数ご用意しています。
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(2019年7月現在)

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