「AKKODiS innovation Lab.」記者発表会レポート

2023.09.11

お知らせ
 

2023年8月9日、東京都港区にあるAKKODiSコンサルティング株式会社の本社内で「AKKODiS innovation Lab.」開設記者発表会と内覧会が行われました。社内外のコラボレーションを促進しイノベーションを創発する拠点として、デジタルに関する最新技術の共有やイノベーションの創出を目指す「AKKODiS innovation Lab.」についてお伝えします。



世界30カ国でデジタルとエンジアリングを融合させたソリューションを提供するグローバルリーダーであるAKKODiSの日本法人で、企業および組織へエンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供するAKKODiSコンサルティング株式会社(東京都港区、代表取締役社長 :川崎健一郎、以下「AKKODiS」)は、社内外でデジタルに関する最新技術の共有やイノベーション創出のための知見の集約・実装を行う「AKKODiS innovation Lab.」を開設しました。


今回の開設に際して「AKKODiS innovation Lab.」開設記者発表会および内覧会を2023年8月9日(水)に、AKKODiSコンサルティング株式会社(東京都港区)で実施しました。


当発表会ではAKKODiSの会社紹介と事業紹介、「AKKODiS innovation Lab.」の発表、トークセッションと質疑応答、フォトセッションが行われました。


経営ビジョンは「日本を、課題解決先進国に。」


はじめにAKKODiS 取締役 兼 COOの北原 秀文が登壇し、会社紹介と事業紹介を行いました。



「弊社はスイスに本社を置く外資系の総合コンサルティングファームです。38年にわたり世界30か国で事業を展開しています。売上は約6000億円(約40億ユーロ)で、約5万人のエンジニアが在籍しており、そのうち約20%が日本に所属をしています。我々のサービスは主に4つあります。経営戦略を提案するコンサルティング、コンサルを実行に移していくためのソリューション、人財への教育を提供するアカデミー、そしてソリューションの実行・運用を担うタレントビジネス。この4つを有機的に結合させ、エンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供しています。


私たちの経営ビジョンは『日本を、課題解決先進国に。』です。「失われた30年を5年で取り戻す」ことを目指しています。バブル崩壊後の失われた30年を経て今なお、停滞し続ける日本を変えていかなければならないと考えています。


日本では課題が山積しています。少子高齢化はもちろん、デジタル化の遅れや非効率なオペレーション、貧困の深刻化など、このままでは日本の未来はないと。こうした課題に対して私たちが1社で行えることは限定的です。そのため、様々なパートナーと一緒にイノベーションを起こしていく。今回新設した『AKKODiS innovation Lab.』にはイノベーションの原点となるプラットフォームにしたいという思いが込められています」


「AKKODiS innovation Lab.」


続けてAKKODiS 常務執行役員 テクノロジー統括 兼 CTOの前田 拓宏が登壇し、「AKKODiS innovation Lab.」の発表と新設の狙いについて話しました。



「今回新設した『AKKODiS innovation Lab.』では社内外のコラボレーションを促進し、そこで生まれたアイデアとテクノロジーを掛け合わせることで、イノベーションを創発する拠点になることを目指しています。そうして生み出されたイノベーションの力を通じて、私たちが掲げるビジョンである、『日本を、課題解決先進国に。』の実現に向けた事業活動を加速していきます。


現在、AIをはじめとする様々なテクノロジーが存在します。ここでは、様々なツールを利用できる環境を用意し、私たち社員とお客様が一緒になってプロトタイプをアジャイル的に開発したいと考えています。試行錯誤をしながら、実際に課題解決に役立つソリューションが生まれた際には、50人以上のテックコンサルタント※からなる開発チームが速やかに開発に着手し、実際にお客様にインプリテーションしていく。そうしたことを様々な企業と一緒に進めていきます」


前田からは、実際にテックコンサルタントによってChatGPTを利用して作られたマッチングシステムのプロトタイプ(エンジニアの履歴書を読み込むとその人の強み弱みがわかり、プロジェクトとマッチングが最適化されるツール)の紹介も行いました。


トークセッション「生成AIとイノベーション創出」



前田による『AKKODiS innovation Lab.』の発表後、ゲストとして慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘准教授で株式会社Qosmo代表取締役の徳井 直生(とくい なお)氏を迎えてトークセッションが行われました。北原の進行のもと、前田と生成AIとイノベーション創出をテーマにした熱いトークが交わされました。


「生成AIとイノベーション」をテーマにトークセッションは始まりました。
北原から、「今後5年間で、生成AIが指数関数的に進化を遂げると考えています。このスピード感とインパクトはインターネットの登場時以上で、生成AIはあらゆる領域で劇的な影響を及ぼしていくと思います。そこで、ポジティブとネガティブの両面からお話を伺いたいと思います」



徳井氏から、自己紹介とともにAIに代替される側と活用する側の人財の二極化についてお話がありました。
「昨年まで慶應義塾大学で研究室を持っていました。今年は特別招聘准教授として関わらせていただいています。アーティストやDJとしても活動しながら、AIを活用した音楽活動を通し、社会の中でAIが果たす役割について考えています。これからの社会はAIの浸透により、AIに置き換えられていく人たちと、AIを使って仕事をする人たちに、二極化していくと考えています。


AIを使い、仕事で生き残る人たちも、さらに二分されるでしょう。AIを使う側とAIに使われる側です。人間の創造性にAIを加味して新しいアイデアを生み出すクリエイティブな人たちと、AIがアウトプットしたものを確認するようなルーチンの仕事をする人たちです。


大学でもChatGPTを利用する学生が増えました。AIで英語のレポートを書くと、突然流暢になって不自然になるので、最近では知恵がついて素人風のプロンプトを使いはじめる学生が増えています(笑)」


前田は、AIを活用していくべき点について、日本企業の状況について話しました。
「私もChatGPTを利用して、業務効率が約3割向上した実感があります。今後はAIの活用方法がポイントになるでしょう。お客様との会話の中で感じることは、経営者が自社のビジネスにどの様に活かすべきか方針を打ち出すこと重要性です。例えば、日本の製造現場ではまだまだ多くのExcelの帳票を利用しています。こうしたレガシーな方法をAIでどの様にイノベーションするのか、発想の転換が必要です。私たちは2023年の7月に生成AIのコンサルティングサービス(※1)も開始しました。戦略立案を通してお客様のAI活用に伴走したいと考えています」


続いて、北原は「生成AIの活用のために人間そのものもアップデートが必要では」と、問いかけました。


徳井氏からは、人とAIが担う領域やルールへの言及がありました。
「AIを使い、今までになかった様なアートや音楽の創作が開拓すべき領域だと思います。一方、人間が得意なアイデア創出までAIに任せてしまうと、考える力を失いかねません。AIにどこまで任せるのか、線引きすることが大切。規制によってイノベーションが止まることは避けたいが、最低限のルールは必要でしょう」


前田は「生成AIをはじめ新しいテクノロジーを知らない層が、まだまだ多いと感じています。わからないために、二の足を踏んでしまう。そうしたお客様には、AI活用のメリットをお伝えし、AIを利用した価値創造に伴走して行きたいですね」と語りました。


トークセッションの後は質疑応答とフォトセッションが行われ、記者発表会は終了しました。


(※1):https://www.akkodis.co.jp/news/2023/0707


日本の課題解決のプラットフォームとして、オープンで明るく様々なアイデアとイノベーションが生まれそうなエントランスには、「冴えわたる課題解決脳」の象徴である「INNOVATION CUBE」のモニュメントが設置されています。このモニュメントには伝統技術を継承しながらも常にイノベーションを続けている、金沢の伝統工芸「金沢箔」が施されています。



「AKKODiS innovation Lab.」にはイノベーションを生み出す環境として以下の4つのスペースが設置されています。


1.セミナースペース:講演・研修・発表会の開催


2.展示スペース:サービスやソリューションの紹介事例を視覚化


3.コワーキングスペース:ソフトウエア等を利用してイメージを具現化


4.Lab. Café:社内外の人財が参加するイベントを開催し、交流を促進


AKKODiSコンサルティング株式会社について

AKKODiSは、コネクテッドデータの力を活用し、デジタルとエンジニアリングを融合させたソリューションを世界30ヵ国で提供するグローバルリーダーです。 AKKODiSコンサルティング株式会社は、「日本を、課題解決先進国に。」というビジョンを掲げ、日本において事業を展開しています。戦略、プロジェクトマネジメント、テクノロジー、アカデミー等、多岐にわたる領域のコンサルタントを10,000名以上擁し、企業および組織のイノベーションを支援するエンドツーエンドのコンサルティングサービスを提供しています。
上流領域のコンサルティングから、システム開発、教育、現場の保守・運用までを包括した、Consulting、Solution、Academy、Talentの4つのサービスを提供することで、組織の変革を伴走しながら支援しています。

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