ITエンジニアが英語力を鍛えるには?おすすめの勉強法・本・学習アプリ紹介

公開日:2021.04.30

ITエンジニア職種
 

ITエンジニアを目指す人にとって、英語力は大きな武器となります。しかし、英語に苦手意識があると、勉強をしようとしても「気が重くなり学習がはかどらない」といった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ITエンジニアが英語を学習するメリットと、具体的な学習方法を初級・中級・上級に分けて解説します。英語力を高めて、最新技術にいち早くアクセスして仕事の幅を広げるとともに、グローバルに活躍する場にも積極的に挑戦しましょう。

ITエンジニアが英語を学習するメリット

ITエンジニアが英語を学習するメリットは、主に「仕事の選択肢が増える」「最新情報に触れられITエンジニアとして成長しやすい」といった2つの点です。英語ができれば、さらにグローバルな場での活躍も視野に入れることができます。

今まで以上のキャリアアップを狙って、シリコンバレーなど海外で職を得ることも夢ではありません。国内でも、英語とITスキルを両立している人材は貴重であり、他よりも高い単価の開発案件を見つけることもできます。

また、最新技術動向はアメリカからもたらされるケースが多く、日本で広まるには少々タイムラグがあるケースも少なくありません。しかし、英語が理解できれば、いち早く新しい技術収集をすることが期待できるでしょう。日本で広まる前の技術を身に付けることで、より多くの収入を得るチャンスが増加します。

現在ITエンジニアとして働いている人だけでなく、これからITエンジニアを目指す場合も平行して英語を学習し、さらに上を目指しましょう。

ITエンジニアの英語学習方法初級編:最新情報収集ができるレベル

英語初級者の人がITエンジニアとして英語力を高めるには、分かりやすい目標を掲げることが重要です。まずは、英語の最新技術情報が収集できるレベルを目安にしてみましょう。ここからは、英語初級者でもはじめやすい4つの学習方法について説明します。

【1】アプリや書籍で基礎的な英語力を身に付ける

まずは、基本が重要です。最初は、今すぐスマートフォンにインストールできる手軽な英語学習アプリを使ってみましょう。また、IT英語を身に付けやすい書籍を読むこともおすすめです。毎日英語に触れるよう意識することで、少しずつ基礎的な英語力が身に付くことが期待できます。

ITエンジニア向けのおすすめ英語学習アプリは、以下の通りです。

まずは、IT業界向けの英語に慣れるところから開始し、英語のリスニングに慣れるために「BBC News」のアプリで英語ニュースを聞き流してみてください。「POLYGLOTS(ポリグロッツ)」は、英語ニュースを読むアプリなのでリーディングの練習になります。

英語を学ぶ書籍では、以下がおすすめです。

まずは、『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』で必要最低限の動詞を覚えることからはじめましょう。いずれも、ITエンジニア向けの英語を学習する第一歩におすすめです。

【2】英語で自己紹介を作る・日常会話を翻訳する

少し英語に慣れてきたら、英語で自分の自己紹介を作ったり、日常会話を翻訳したりして、簡単なフレーズを身に付けるといいでしょう。日常会話の例文をいくつか紹介します。

  • I have a question.(質問があります)
  • I found a bug.(バグを発見しました)
  • What caused it?(原因はなんですか?)

日ごろ仕事で多く交わす会話を思い出しながら、自分なりに訳してみてください。

【3】英語メディアを毎日読む

英語メディアを毎日読むことで、英語のリーディング力が高まります。先ほど紹介したPOLYGLOTS(ポリグロッツ)アプリ以外にも、以下のサイトを利用してみましょう。

POLYGLOTSアプリで英語メディアを毎日読み、さらに、他のサイトも併用して自分の学習しやすいサイトを見つけ、継続して読み続けることで英語力を高めることが期待できます。

【4】オーバーラッピングと自分のレベルに応じた洋書の読解

オーバーラッピングとは、ネイティブスピーカーと同じ速度で英語を話す力を身に付ける学習方法です。CDなどの音声と同時に英文を読みあげるだけですが、最初はなかなか口がついていきません。繰り返すことで、次第に英語で話す口の筋力がついてくるでしょう。

また、発音できるようになると聴き取りもできるようになり、リスニング力を鍛えるのにも役立ちます。自分の英語力に応じた洋書を読むことで、覚えられる単語が増えてくるでしょう。初級のうちは、有名な絵本でもかまいません。慣れてきたら児童文学やSFなど、自分の好きなジャンルの洋書に挑戦してみてください。

ここまでで、ある程度英語の最新情報を読めるようになってきたら、次の段階へ進むタイミングです。

ITエンジニアの英語学習方法中級編:IT用語を交えた日常会話ができるレベル

英語中級者の目指すレベルは、リスニングとスピーキングを鍛えてIT用語を交えた日常会話ができるようになることです。ここからは、英会話を中心に読み書きだけでなく、より実践的な方法にステップアップしてみましょう。

オンライン英会話教室で学習

近年は、さまざまなオンライン英会話教室が開講されており、自分のレベルに合わせて多種多様なコースを選ぶことが可能です。オンライン英会話教室の中には、以下のようなコースがあるため、上手に活用してみましょう。

  • 海外旅行に行きたい人のためのコース
  • 海外出張用コース
  • ITエンジニア用コース

オンライン英会話の料金は、専門性が高くなるほど高額になる傾向があります。そのため、無理に専門コースからではなく、日常会話レベルからはじめるのがおすすめです。

業務メールやプレゼン資料など業務の文章を英語に翻訳

読み書きは、1段階レベルを上げてさらに実践的な練習をしましょう。具体的には、業務メールやプレゼン資料など業務用の文章を英語に翻訳します。業務情報となるため、外部の人に見せることはできません。しかし、「言い回しなど一部分が正しいかどうか」などは、翻訳サイトを活用するのもいいでしょう。

外国人エンジニアと話す機会を作る

もし身近に外国人エンジニアがいれば、できるかぎり話す機会を作りましょう。オンライン英会話とは異なるコミュニケーションを取ることで、さらに英語の日常的な表現に関する知見が深まります。

ITエンジニアの英語学習方法上級編:外資系へ転職できるレベル

ある程度英語力に自信が出てきたら、TOEICを受験して「自分の実力がどこまであるか」を確認しましょう。外資系企業へ転職できるレベルは、「TOEIC700~800点」といわれていますが、この点数はかなりハイレベルなため、計画的な学習が必要です。

テック系の動画を見てリスニングを鍛える

ここからは、さらに実践的な英語を身に付ける学習方法を進めます。まずは、テック系の動画を毎日見て、リスニングを鍛えると同時に最新情報についてもアンテナを張ります。テック系の動画やラジオなど、おすすめのメディアは以下の通りです。

  • TED:テクノロジー系のカンファレンスで最新情報収集もできるサイト
  • iTunes U:技術系の講義を無料で見られるサイト

いずれも、高度な英語学習と同時にITスキルの向上にも役立つので、ぜひ活用しましょう。

英語が求められる案件に参画する

ここまで英語力を鍛えてきたら、英語が求められる開発案件に応募してみましょう。英語が必要となる案件には、TOEICの点数が必要なケースが多いです。計画的な受験でTOEIC 700点超えを目指し、英語力が必要となる案件に応募しましょう。

焦らず自分のレベルに合った英語を身に付けよう

ITエンジニア向けの英語学習方法について、英語力のレベル別に紹介しました。学びはじめのころは、なかなか理解が進まず焦りが出るかもしれません。しかし、毎日コツコツと続けることで、英語力は少しずつレベルアップできるため、根気強く続けることをおすすめします。英語学習が実を結び、外資系企業の求人に応募する実力が備われば、さらなるキャリアアップを目指すことができます。

AKKODiSは、外資系企業の求人も多数ありますので、ぜひ以下の求人をご覧ください。

(2021年4月現在)

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